非ABMデバイスを手動でABMへ登録する

はじめに

デバイス購入時に ABM登録していない野良 iPhone/iPad を手動で ABMに登録し、管理デバイスとすることを目的とします。

当社の場合、親会社から譲渡(契約移管)された iPhone/iPadを管理する際に本操作が必要となります。
(当社で手配した社給 iPhone/iPadは購入時に ABM/MDM登録し、貸与時から適切に管理できるよう計画/運用しています。)

方法は以下の 3通りあります。今回は iPhoneの Apple Configurator 2を利用した方法です。

  1. 通信キャリアにABM登録を依頼する
  2. Macの Apple Configuratorを利用する
  3. iPhoneの Apple Configuratorを利用する

材料

  1. ABM登録されていない iPhone:必要数
  2. ABM登録作業用 iPhone:1台
  3. Apple Business Managerコンソール、MDMコンソール接続用PC:1台

手順

全体フロー

Step 1

ABM登録作業用 iPhone(材料2)に Apple Configuratorをインストールし、Wi-Fi接続をおこなっておきます。このとき使用するiPhoneはiOS16以上が必要です。

Apple Configurator - Apple サポート 公式サイト 

Step 2

ABM登録したい iPhone(材料1)を初期化します。 
初期化後にセットアップを開始し、クイックスタートからアクティベーション時のネットワーク選択画面まで進めます。
このときネットワークの選択(モバイル通信・Wi-Fiなど)は行わず、ネットワーク選択状態で待機します。

Step 3

ABM登録作業用 iPhone(材料2)のApple Configurator 2を起動し、ABM登録する iPhone(材料1)のネットワーク選択画面に翳し、ペアリングを行います。
ペアリング後にログインを要求された場合、ABMの管理者アカウントでログインし、ABM登録するiPhone(材料1)がABMに登録されるまでそのまま待機します。

Step 4

登録完了後、Apple Business Managerコンソールにて iPhone(材料1)が登録されたことを確認します。



Step 5

続いて、ABMにてMDMサーバの割り当てを行います。

Step 6

次に MDMにて、MDMプロファイルの割当てを行います。
当社の場合 LANSCOPE Endpoint Manager Cloudを利用しています。

Step 7

上記 Step 2 で待機中の ABM登録 iPhone(材料1)に戻り 初期設定を再開します 。
途中で初期化を要求されますので画面指示に従い再度初期化し、クイックスタートをやり直します。

Step 8

再実行したクイックスタートのアクティベーション時に Step 6にて設定したMDMプロファイルが適用されます。
初期設定が完了し、MDMで設定されたプロファイルやVPPアプリがインストールされるのを待って完了です。

まとめ 

  • 少々準備・工数がかかりますが、他者に依頼することなくABM登録を完結できるところは便利です。
  • 一度 ABM登録されてしまえば購入時からABM登録されたデバイスと同様に運用できます。 
Appleの公式ドキュメントでは少々わかりずらく、情報も少なかったので備忘録を兼ねてまとめてみました。

機会があったら Macを利用した登録方法も試してみたいところです。

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